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主に長編BL小説置き場です。BLの意味が分らない、または嫌悪感がある方は速やかにブラウザバックでお願いします。

important as the same<10>――最終話――

 
 気が付くと俺はベットで寝ていた。左手に違和感を覚え、見てみると点滴の管が繋がっている。周りを見渡してみると、白い壁が目に入り、カーテンの隙間から紅く色ついた光が差し込んでいる。壁に掛かっていた時計を見ると、6時の所を針は示していた。

 状況からして、一夜明けたのだろう。それにしても朝なのか夕方なのか区別が付かない。
 携帯を探そうとして起き上がってみると、足元の布団に重さを感じた。
 見ると隼人がうつ伏せで腕を組み、顔をこちらに向けて居眠りをしていた。
 俺が動いたのに気が付いた隼人が目を開ける。

「ん……目が覚めたか、涼太。気分はどうだ?」
「……俺は一体?」
「ん、急性アルコール中毒で、もう少し運ぶのが遅かったら危ない所だったんだぞ」
 長い溜息をつくと、隼人は「もう、あのガキには関わるな」と、厳しい表情をする。
「ごめん……」

 俯き、黙り込むと、隼人は俺を優しく抱き寄せた。ふと左腕に白いものが見え、それが包帯だと気が付く。

「あ……それ……?」
「ああ、これか? 気にするな、大した怪我じゃない」

 そう言われて昨日の出来事を思い出す。隼人が来てくれなかったら、俺は柳瀬にそのまま流され、それだけじゃ済まず、下手したら命を落としていたかも知れない……。
 情けなくなり、布団をぎゅっと握り込んだ。

「もう、終わった事だ。気にするな」

 そう言うと隼人は俺にキスを落とす。

「涼太……もしお前が嫌じゃなかったら、仕事辞めて家に居てもいいんだぞ?」
「え?」
「仕事しながら家事も全部こなしてたら、疲れるだろう? お前一人面倒見るくらい……」

 隼人は柳瀬に言われた事を気にしているのだろう。
 でも、別にそれは苦じゃない。むしろ楽しんでやっている。
 それに……いい歳した男が、ずっと家に居るっていうのは抵抗がある。

「――隼人の気持ちは嬉しいけど、やっぱり俺、車好きだし、仕事は楽しいから……」
「……だよな。――でも、あのガキと同じ職場かと思うと……それに、お前がまた他の誰かに言い寄られたらと思うと……気が気じゃないんだ。お前は優しいから、誰にでもそういう風にするし……」

 隼人の鳶色(とびいろ)の瞳が、心配そうに俺を覗き込む。

「もう、関わらないよ――。本当に心配掛けてごめん……」

 俺は自分の安易な行動を恥じると共に、後悔の念に駆られた。

「ごめん……」

 何度も謝る俺に、隼人は首を横に振る。

「いいよ、もう……。お前が無事だっただけで」

 記憶が鮮明になるにつれて、俺はふとある疑問を抱いた。どうして隼人は俺の居場所が分かったのだろうと。率直に隼人に聞いてみる事にする。

「ところで隼人……どうして俺の居場所が?」

 すると隼人は顔を赤くし、そわそわとしながらそっぽを向いた。

「……?」

 俺は訳が分からず、じっと隼人を見つめると

「その……なんだ……。メール見たら落ち着かなくてさ、久しぶりに弓道でもして落ち着こうと思って、道具積んで車で出かけたら、お前から着信あって……。出てみたらお前、気が付いて無いみたいでさ、間違いだと思って切ろうとしたら……なんか怪しい雰囲気になってるし、その……携帯でGPS使って……」

 途中で隼人の声が聞こえた気がしたのは、気のせいじゃなかった。
 隼人に俺の携帯を持ってきて貰い、履歴を確認してみると、確かにリダイヤルの履歴があった。携帯を上着の胸ポケットに入れていたから、あの騒動の時に何らかの形でリダイヤルされたのだろう。
 それで柳瀬が俺を好きだと言っている事が分かったはずだ、と納得する。

「隼人、ありがとう……」
「え?」

 隼人は意外という目で俺を見る。

「いや、その、嫌じゃないか? こんなストーカー染みたの……」

 頭を掻きながら俯く隼人が、愛おしくなり抱きしめる。

「涼太……」
「隼人が来なかったら、俺、本当にやばかったから……俺、正直こんなに隼人に想われてるって思ってなかったから、凄く嬉しいよ」

 隼人にキスを落とそうとした時、病室のドアが突然開き、慌てて離れる。

「お早うございます、お加減はいかがですか? 蓬田さん」

 にっこりと微笑みながら医師と看護師が姿を現す。

「は、はい、大分良いです……」
「そうですね、ん? でもまだ顔が赤いですね、熱が出たかな? でもまぁ一通り検査が終わって異常が無かったら、帰っても大丈夫ですよ」

 顔が赤いのは、隼人とのキスシーンを見られそうになったからで、とは言えない。
 俺は恥ずかしくなりながらも、医師の言葉に安堵の溜息をつく。
 朝の体温測定やら、血圧測定やらを済ませると、医師たちは忙しそうに他の病室へと行ってしまった。
 二人でほっと息をつくと、顔を見合わせてクスクスと笑う。

「見られる所だったな」
「そうだな」

 誰も居なくなった病室で、隼人にキスを落とした。
 隼人は俺をそっと抱き寄せ、何度も頭を撫でると

「今日は俺も会社休むよ、帰ったら二人でゆっくり過ごそう?」

 俺が頷くと、隼人は満面の笑みを浮かべた。



 連休が開けて、会社に向かう。柳瀬とこれからどう接して行こうかと考えながら、ハンドルを握る。
 退院してから、家に帰って隼人に言われた言葉を思い出す。

『お前は自分が人からどう見られているとか、考えなさ過ぎる。もう少し自覚した方が良いよ……。アザラシの子供なんて可愛いだろ? それってお前が可愛いって言ってる様なものだろうよ』

 今まで付き合った女の子からも、可愛いと言われた事がある。麻里にも……。
 しかし、それは女の子特有の、何に対しても可愛いと言うものだと思っていた。

 だが俺は、どうも男から見ても可愛いと思われるようだ。隼人から見ても可愛いらしい。
 自分ではそれなりに男らしいと思っていたが、人から見るとそうでもないと言う事なのだろうと思うと、複雑な気分になる。それはまるで男として劣っている、と言われているようで、かなり切ない。

 だが、事実がそうなのだから仕方ない……。
 柳瀬は本気だった。だから俺も誠意を示して真摯に受け止めて、互いに痼りが残らないように話し合って、これまでと同じようにならなくても、先輩、後輩でいよう。

 そして男同士だから、恋愛感情は抱かないと思い込むのは、もう止めにする。
 現に俺は隼人を愛している。人を愛するのに男女の隔たりは無い。

 柳瀬の言葉が胸を刺す。『人を好きになるのに理由があるんすか』
 そう、理由なんか無い。ただ、その人が好きなだけだ。

 溜息をつき、会社に着くと、俺はロッカーへと足を運ぶ。
 すると、柳瀬の荷物が丸ごと消えていた。
 聞くと急に田舎に帰る事になったのだとか……。

 真実を知るのは、多分俺だけだろう。そう思うと胸の奥が痛む。
 柳瀬とは違う形で会いたかったと切に思った。
 あいつには幸せになって欲しい、勝手な願いなのは十分承知だったが、そう願わずには居られなかった。


                      ――第二部 柳瀬×涼太編 fin―― 



今回の話は短めでしたが、いかがでしたでしょうか? ^^;
私は受け目線と言うのが、どうにも苦手でございまして……。
と言うか、この子達って攻×攻って気もしないでも無いんですが><
未だにBL的萌えが分らず、彷徨ってます(笑)

次回は隼人目線に戻ります。
前半から絶好調状態(ERO的に)なんですけど……orz
ホント書いてる最中、何度白目剥いた事か(笑)
だけど後半は、かなり痛い展開になって来ます^^;
楽しみにしてて頂けると嬉しいです人^^*
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important as the same<9>

 
 意識も朦朧としかけた時、アパートの前で車のギャギャギュアとタイヤが高音で鳴る、物凄いスキール音が響き、止まったかと思うと玄関の扉を勢いよく叩く音がした。

「涼太!! 居るんだろ!! ここを開けろ!!」

 隼人の声だった。俺は我に返ると精一杯の声で名を呼び、中に居る事を知らせた。
 咄嗟に柳瀬が両手で俺の口を塞ぐと、異常を察した隼人が

「頭を下げていろ!!」

 声がするのと同時に玄関横の台所の窓ガラスが割れ、風を切る音が頭上を掠めると、壁に矢が突き刺さる。柳瀬はそれに驚き、目を丸くして凝視した。

「な……っ!? これって……矢か!?」

 近くにあったタオルで俺に口枷をすると、柳瀬は玄関に向かう。

「あんた、何するんだよ!! 人ん家のガラスぶち破りやがって!! ってか、矢って、どこの戦国時代だっつんだよ!?」
「それはこっちの台詞だ! 貴様、涼太に何してやがるっ!! さっさと此処を開けないと窓ごとぶっ壊して中に入るぞっ!!」

 扉を蹴り上げる音が玄関に鳴り響く。玄関の覗き窓を眺めながら柳瀬は

「あんたなんか俺、知らないっすよ? 誰かと間違えてるんじゃないっすか? ってか戦国時代の人に知り合いなんかいないっすけどね!」
「つべこべ言ってないで此処を開けろ!! 涼太が中に居る事は分かってるんだ!!」

 何度も扉を蹴り上げる音が響くと、近所の目を気にしてか、渋々柳瀬は玄関のドアを開けた。

「こんな夜中にいきなり人ん家のガラス破って、騒がしくして一体何の恨みがっ!! 落ち武者かっつーのっ!!」
「煩い、黙れ!! 涼太は何処だ!!」
「涼太? 誰すか、それ? あんた勘違いしてるんじゃないっすか? ってか、普通の人かよ!?」

 あくまでシラを切ろうとする柳瀬に、隼人は痺れを切らし土足で部屋に上がる。

「落ち武者じゃなくて良かったな。だったら今頃、取り殺されてただろうよっ!!」
「ちょ!! 何勝手に入って!! 警察呼び……」

 柳瀬は隼人に俺を見せないように、必死に制するも、隼人の方が力は上のようだった。
 柳瀬の制止を振り切り、奥の部屋まで来ると、俺のあられも無い姿を見て固まった。
 次の瞬間、隼人は力一杯握り拳をして低く唸るような声を上げる。

「貴様ぁ……涼太に何したっ!? あぁ!?」

 凄まじい形相をし、柳瀬の首元を鷲掴みにすると殴りつけ、柳瀬は勢いよく壁に叩きつけられると、その場にへたり込だ。

「涼太!! 大丈夫か!?」

 隼人は俺に駆け寄り、口枷を外し腕に絡まっている服を解く。

「……まさかお前、あいつに……」
「――まだ……」

 俺の返答に、隼人はほっと息を吐く。と、同時に、怒鳴り声が頭上に響いた。

「このバカっ!! 俺が間に合わなかったらどうするつもりだったんだ!!」
「っ……ごめん」

 強く抱きしめられ安心した俺は、隼人の胸の中で小さく震えていた。
 隼人は溜息をつき、そっと俺の頭を撫でると、顔を覗き込む。

「涼太、お前、顔色が悪すぎる……病院に行こう」

 俺を立ち上がらせようと腕を掴んだが、腰が抜けたようになり立ち上がれなかった。隼人が俺を抱きかかえようとしたその時、ふと視界の端に人影が過ぎる。

「あぶなっ……!! 隼人!!」

 俺の声に隼人は、素早く反応し身を躱すが、左腕に柳瀬が振り下ろしたレンチが当たる。
 隼人の服が破れ、そこから流血していた。

「隼人!! 腕が……止めてくれ、柳瀬!!」
「渡さない……ギダさんは渡さない!!」

 頭に血が上っている様子で、柳瀬は俺の言葉など耳に届いてない様子だった。

「貴様、涼太がそんなに好きなら、どうしてこんな事をした!! どうせ嫌がる涼太に無理やり呑ませたんだろうがっ!! 見てみろ!! 全身の血の気が引いて、顔が真っ青じゃないか!! 急性アルコール中毒に気が付かないで、涼太にもしもの事があったらどうするつもりだったんだ!! 自分の事しか考えられないガキくせに、好きだの何だの!!」
「う、煩い!! あんただってギダさんに何もかも家の事させてるくせに!!」

 隼人と柳瀬が睨み合う中、俺は気分が悪くなり嘔吐してしまった。
 はっと我に返った柳瀬は、俺を見下ろすと

「……大丈夫っすか!? ギダさん!!」

 レンチを放り投げ、座り込むと俺に触れようとした。
 伸ばした手を途端に隼人に撥ね退けられ、柳瀬は隼人を睨む。

「涼太は俺が病院に運ぶ。貴様はそこで大人しくしていろ!!」

 そう言うと隼人は、近くにあった毛布に俺を包むと抱きかかえ、部屋を出ようとした。

「……どういうつもりだ? 貴様」

 朧気な意識の中で、柳瀬が玄関前に立ち塞がっているのが見えた。

「俺が……俺が連れて行くっす!! あんたなんかに任せられない!!」

 隼人は大きな溜息をつくと

「酔っ払っていて? それで車を運転するつもりか? どこまで浅はかなんだ、貴様。そんな安易な考えしか出来ないガキに涼太を愛する資格など無い!! 一刻を争うんだっ!! 失せろ!!」

 隼人に一喝され、柳瀬はその場に座り込んでしまった。
 柳瀬の肩が震え、何かを呟いていたが、良く聞き取れなかった。

「……貴様にその日は来ない」

 隼人はそう言うと、アパートを後にする。

「大丈夫か? 今、病院に連れて行くからな」

 隼人が心配そうに覗き込む。俺は頷くのが精一杯だった。
 車の助手席に身を置くと、眠るように意識を失ってしまった。



                       ――to be continued――


隼人、落ち武者扱いされてるしwwwまぁ、そりゃ矢が飛んできたら、びっくりするよねw
こんな修羅場状態でギャグ連発とか……orz 
いや、うん。それが私の作品という事で←

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important as the same<8>―R-18―

 
 すると、柳瀬は大きな溜息をつく。

「ギダさん、もしかしてお嫁さんが居なくなったショックで、そいつに走ったんじゃないすか? だったら本当にそいつ、ギダさんのこと利用しようとしてますよ」
「違う! 隼人は高校からの付き合いで……その、色々あって、互いに行き違ってただけだ……あいつは独りになった俺の事を心配してくれて……」
「……ふーん。で、今一緒に暮らしてるんすか。それって、本当に財産狙いとかじゃなかったら、そいつはただギダさんに同情して一緒に居るだけなんじゃないっすかね?」

 柳瀬の言葉が胸に突き刺さった。小さな針で刺されたように、チクチクと痛み出す。
 段々、柳瀬の言う事が正しい事のように思えて、思考が混乱する。

「そいつ、ギダさんのこと大事にしてくれてますか? 最近ギダさん疲れてるみたいで、ずっと眠そうにしてるじゃないっすか……さっき料理作った時思ったんすけど、ギダさん凄い手馴れてるし、もしかして家事とか全部ギダさんがしてるんじゃないっすか?」
「……それは俺が好きでしてる事だ。別に押し付けられてる訳じゃない……」
「でも、そいつギダさんがしてくれてるのをいい事に、手伝ってもくれないんじゃないっすか? それってただの都合の良い……」
「いい加減にしろ!!」
 俺は怒鳴り声を上げ、全身に力を込め柳瀬を跳除けた。
 これ以上柳瀬と話をしていると、自分の中の信条が揺らぎそうで怖かった。

「ギダさん……」
「柳瀬、お前の気持ちは分かったよ……だけど、俺はそれには応えられない……」
「……」
「隼人は掛替えの無い大切な人だから……ごめん」
「……ギダさん、そう思い込もうとしてるんじゃないっすか」
「違う。俺は隼人を愛してる……お前には分からないかも知れないけど、俺達は互いを大切だと思ってるんだ」

 すると柳瀬は踵を返し、テーブルに戻ると不機嫌そうにどっかりと座り込み、焼酎のボトルを抱えてグラスに注いだ。


 俺はその様子を眺めながら、ベットから降りると柳瀬の横を通り過ぎる。

「ごめんな、柳瀬……」

 そう声を掛けて部屋を後にしようとした時だった。
 後ろからきつく抱き付かれ、身動きが取れなくなる。

「柳瀬……頼む、分かってくれ」
「嫌だ!! そんなの分かりたくなんか無いっすよ!!」

 柳瀬の声が震えていた。俺の首筋に暖かい雫が伝う。
 痛いほどの柳瀬の気持ちが胸に響く。だけど、俺にはその気持ちを受け止める事は出来ない……。
 今、この場の雰囲気に流されてしまったら、俺は一生後悔する。
 力一杯柳瀬を振り解き、走ろうとした。しかし、まだ酔いが残っている体は言う事を聞かず、再びその場に倒れそうになった。

「危ない!!」

 柳瀬は咄嗟に俺を庇い、抱き抱えようとするがバランスが取れず、縺(もつ)れる様に床に倒れこむ。しかし柳瀬が回した腕のお陰で、俺は何処にも衝撃を受けなかった。

「ご、ごめん、柳瀬……」

 ふと見上げると、目前に柳瀬の顔がある。
 頬を涙が伝った跡が確認出来るほどの距離に、俺は眼を背けた。

「大丈夫っすか? ギダさん」
「ああ……」

 起き上がろうとすると柳瀬は、そのまま俺に覆い被さり、動きを制止する。

「柳瀬、頼む……俺はお前の事をそんな風には考えられない……」
「だっだら、考えるようにするだけっすよ! 俺の事を怨んでもいい!! 嫌われても構わない!! ギダさんが少しでも俺の事を考えてくれるようになるだったら俺は!!」

 そう言うと柳瀬は俺の着ているシャツを捲くり上げ、腕の所で裾を縛り両手の自由を奪う。
 慌てて起き上がろうと必死にもがくが、柳瀬も力尽くで押さえ込む。

「柳瀬、止めろ!! 頭を冷やせ!!」

 俺の言葉を無視し、柳瀬は先程グラスに注いだ焼酎を口に含むと、無理やり俺の顔面を固定し、口移しで流し込んで来た。
 何とか飲み込まないようにしてみるが、アルコールの嫌な臭いが鼻に付き、執拗に重ねた唇は、それを吐き出すのを許さなかった。
 次第に息が苦しくなり、俺はそれを飲み込んでしまう。喉が焼ける様に熱くなると、醒めかけた酔いがぶり返し、目の前が回りはじめる。

「帰さない!! そんな奴の居る所になんか返してやらない!! 忘れさせてやるっ!!」
「頼む……柳瀬、落ち……着いて……くれ!」

 息も上がり、言葉さえまともに出て来なくなる。
 暴れれば暴れる程、酔いが回るのが早くなり、次第に意識が遠のく。

「嫌だ!! そいつの元に返す位なら、いっその事このまま俺のものにするっすよ!!」
「やめ……」

 歯止めが利かなくなった柳瀬は、俺の中に着ているシャツを力尽くで引き裂き、肌を露にする。はっと息をのみ、柳瀬は俺の肌を舐めるように眺めながら

「っ――綺麗だ、ギダさん……」
「放……せ」

 必死に藻掻き抵抗するも、柳瀬は力の限り俺を押さえ付けた。ふと何かに気が付いたような表情をすると、舌打ちをする。

「でも……ここ……痕がある……」

 指先で胸の真ん中辺りをなぞられ、背筋に悪寒が走る。柳瀬は俺の顔を見ながら、そこに吸い付いた。

「……っ!!」
 
 柳瀬は舌を這わせながら、隼人の痕を辿り、消すようにそこを吸い上げる。まるで俺のモノだと言わんばかりに……。
 隼人のそれとは明らかに違う感触に、俺は身の毛がよだつ。
 柳瀬は次第に息が上がってきて、俺を求ている反応を示していた。

 瞳に熱がこもり、俺に視線を向ける様は、隼人のそれと似ている。
 柳瀬は本気だ。俺は自分の考えの甘さを後悔した。
 足をばたつかせ、必死に逃がれようと後退した。するとまた焼酎を口に含み、口付けてくる。それを吐き出そうとするが、咄嗟に口と鼻を抑えつけられてしまった。

 苦しくなってそれを飲み込むと、また同じ事を何度も繰り返す。心臓の鼓動が早鐘のように頭の中で鳴り響き、虚ろになる。俺は朦朧とした意識の中で隼人の名を呼んでいた。
 遠くから隼人の声が聞こえた気がして、はっと、我に返り見上げると、柳瀬の瞳には涙が浮かんでいた。

「どうして……こんなに好きなのに……もっと早くに出会えていれば、少しは俺の事……」

 強く抱き締められ、肌が触れ合う。柳瀬の想いは痛いほど伝わってくる。
 俺だって隼人に他に好きな人が居たらと考えると、身が引き裂かれる想いになるだろう。

 でも……ここで押されてしまったら、取り返しのつかない事になる。
 それだけは避けたい、隼人を裏切りたくない!!
 息が上がりながらも、自分を保とうと必死になるが、思うようにならなくて悔し涙が込上げてくる。

「ギダさん……」
「頼……む、放して……くれ」
「嫌っす!! 放したらもう二度とこの手には戻ってくれないじゃないすか!!」

 堂々巡りで埒が明かない……次第に考える事が億劫になってくる……。

「い……やだ」
「ギダさん……好きです、好きなんです……俺、大切にしますから」

 そう言うと、柳瀬はズボンのベルトに手を掛けてきた。慌てて身を捩り、逃れようと抵抗すると、柳瀬はまた酒を流し込んできた。
 絡められた舌の感触が、気持ち悪くて吐きそうになる。好きでもない相手とは、こんなにも違うものだと思いながら俺は、虚ろに陥いり、抵抗するのも次第に億劫になってくる。



 意識を保つ気力も尽きかけた事に気が付いた柳瀬は、俺に熱い眼差しを向けると

「ギダさん……やっと分かってくれたんすね? 俺、嬉しいっす」

 そう言い、俺のズボンのファスナーを静かに下ろした。
 下着に手を入れられ、俺のものに触れると柳瀬は、熱い吐息を漏らす。

「ずっと、こうして触れたかった……。ギダさん、暖かい……」
「や……やめ……」
「今にそんな事言えないくらい、感じさせてあげますよ、ギダさん」

 ――――もう、駄目だと思った。
 どんなに抵抗しても、言葉を返しても、柳瀬は一向に止める気配を見せない。
 それどころか、背中に押し当てられた柳瀬の屹立は、勢いを増す一方だ。
 どんなに後悔した所で、逃げ場は無かった。俺は、失望と諦めの心境になっていた。



                   ――to be continued――

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important as the same<7>

「ギダさん、なんか具合悪そうっすよ? 横になった方が……」
「いや、悪いけど、この話はまた今度……帰るよ」

 立ち上がろうと、テーブルに手を着き腰を浮かせた瞬間、足がもつれバランスを失うと俺はその場に倒れこんでしまった。

「あ! ちょ、ギダさん大丈夫っすか!?」

 柳瀬は慌てて俺の傍まで来ると、見下ろしながら心配そうな表情を浮かべる。

「……大丈夫。はは、本当に俺、酒に弱くて……」

 後輩の前でドジを踏んでしまった事に恥ずかしくなり、早く起き上がろうとしたのがいけなかったらしい。またバランスを崩し、今度はテーブルに頭をぶつけてしまった。

「あ! ちょっとギダさん!? 無理しない方が良いですって!!」

 そう言うと、柳瀬は俺を抱きかかえ、自分のベットへと向かう。

「うわ! ちょ、柳瀬!!」
「あーもう!! じっとしてて下さいよぉ!! 落ちちゃうじゃないっすか」

 隼人以外の奴に抱えられるなんて、内心穏やかじゃなかった。こんな所、隼人に見られたら確実に誤解される。

「いや、良いから!! 自分で歩けるし!!」
「何言ってるんすか? そんなフラフラで……少し休んだ方が良いですって」

 ベットにそっと俺を下ろすと、柳瀬は台所に向かい、凍らせるだけの氷枕を持って

「本当にもう、世話の焼ける先輩っすね」と、茶化すように言うとそれを俺の額に置いた。
「すまないな、柳瀬……」

 恥ずかしくなり、氷枕のタオルで顔を隠すと

「でも、ギダさんの意外な一面が見られて、俺嬉しいっす」

 ベットの端に腰かけながら柳瀬は、ニッと口を大きく開けて笑った。

「そんな……俺は柳瀬が思っているような人間じゃない……」

 すると柳瀬は窓の外を眺めながら、暫く沈黙していた。
 しかし振り返りじっと俺を見つめ大きく息を吸うと、決したようにぽつりと呟いた。

「――本当は俺……ギダさんの事が……彼女と別れたのも……ギダさんの事が気になって、それで……」
「……柳瀬?」
「俺も良く分らないんっす……ギダさんはその……嫁さん居ると思ってたし……こんな事急に言われても困っちゃいますよね?」

 柳瀬は俺を見つめたまま、寂しそうに微笑んだ。
 俺がそれには答えないで居ると、視線を落とし、項垂れながら

「やっぱ、そうっすよね……こんなの気持ち悪いっすよね……すんません、今の忘れて下さい、酔っ払いの戯言(たわごと)だと思って……」

 柳瀬が俺の事をそんな目で見ているとは、気が付かなかった。
 聞けば柳瀬に彼女は居た。どうやらゲイと言う訳でも無いらしい。
 きっと憧れる気持ちが高じて、柳瀬はそれを好きだと勘違いしてしまったのだろう。
 ここで隼人の事を言ってしまえば、諦めてまた彼女と縁りを戻すかも知れない。
 俺の事が気になって別れたのならば、日にちもそうは経っていないだろう。
 そう思った俺は

「柳瀬、悪いけどお前の想いには応えられない……」
「分かってます、こんな男からなんて……でも気持ち知って貰えて良かったっす。いっそ、そう言う風に思われた方が俺も諦めが……」
「気持ち悪いとか……そんなのは思ってないよ」
「え?」
「俺の今の恋人が……その義兄(あに)だから」
「――へ?」

 驚いたようにこちらを凝視する柳瀬に続けて俺は

「だから柳瀬が思うような悪い奴じゃないし、お前の想いには応えられない、それだけだだから……俺の事はきっとただの憧れが高じただけだと思う。だから今からでも彼女と和解すれば良いよ」
「ギダさん……」

 複雑な表情で見つめる柳瀬に、俺はふと溜息をついた。

「な? だから俺にはもう……柳瀬、今日はありがとうな。俺も本当の事を話せてスッキリしたよ。そろそろ帰らないと、あいつ心配してるから……」

 氷枕を外し、起き上がろうとした時だった。
 腕を掴まれ、そのままベッド上に組み伏せられ驚き、柳瀬を凝視する。

「な……? 柳瀬?」
「……帰さない」

 いつものあどけない柳瀬の表情とは違い、真剣な眼差しで俺の顔を覗き込む。

「柳瀬、俺はさっきも言ったけど……」
「だったら尚更、帰さないっすよ、ギダさん……俺がどんな想いでずっと我慢してたと思ってるんすか? 憧れとか、そんなんじゃ無いっすよ。俺は、本気でギダさんが好きなんす……あの日からずっと想ってました。学校の工場見学で会った日から……」

 柳瀬が学生の時? 懸命に思い出そうと試みるものの、思い当たる節が無い。

「それ、誰かと間違えてるんじゃ……」

 すると柳瀬はドングリみたいな目を丸くして「あー!! ギダさん酷いっすよ!! 俺が工場内迷ってる時に案内してくれたじゃないっすか!!」と、抗議する。
 そう言われて、はっと思い出す。2年前、確かに迷っている学生がいた。

「あ、ああ……あれ柳瀬だったんだ?」
「そうっすよ! あん時はギダさん左目の方、髪で隠れてましたよね? 俺ちゃんと覚えてるっすよ! それなのに……」

 一瞬悲しそうな表情をされ、戸惑う。
 だが柳瀬は、俺に視線を投げると、いつものようにニッと口を横に開き、笑みを浮かべる。

「でも、そんな抜けてるギダさんも、可愛くて好きっす」
「可愛いって……からかうのは止めてくれ」
「からかってなんか無いっす! 俺、ギダさんに初めて会った時から思ってたっす!!」

 少し不貞腐れたような表情を浮かべ、柳瀬は不満そうにしている。

「……まさかとは思うけど、そのアザラシに似てるから、とか……?」
「ち、違うっすよ!! それは後から似てるって思っただけで……」
「だったら何で、男の俺なんか……お前、彼女居たんだろ?」
「……彼女は居たっす。だけど、その子以上にギダさんの事を好きになっただけっすよ。人を好きになるのに、理由なんかあるんすか? じゃあギダさん……だったらその人の事何で好きになったんすか? ギダさんだってお嫁さん居たんでしょう?」

 確かに柳瀬の言う通りだ……。
 俺は多分、ずっと隼人の事が好きだった。それに気が付かないで隼人と似ている麻里に恋をした。いや、正確には隼人の影を麻里に見ていて、好きだと思い込んでいたのだと、今ならそう思う。

 でも、麻里と暮らした3年間、俺は麻里を本当に愛していた……。
 もし、麻里がまだ生きていたなら……それで隼人への想いに気が付いてしまったら?

 俺は麻里と別れてまで、隼人を選んだだろうか……。
 柳瀬は彼女と別れてまでも、俺の事が好きだと言っている……。
 俺にはそんな勇気があるだろうか――――。

 俺は何も言えなくなり、暫くの間沈黙が続た。

                    ――to be continued――


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important as the same<6>

 
 それから乾杯をし色々と話をした。主に仕事の話とか、趣味の話だった。
 内心、麻里の事を何時切り出していいか、頃合いを見計らっていたが、柳瀬はかなりのハイペースで呑んでいたせいなのか、出来上がってきて上機嫌になり話に熱が入る。
 暫くその話に付き合っていると、柳瀬はいきなり立ち上がり、台所へと向かった。

「ギダさん、料理教えて下さいよぉー、俺も割と作るの好きなんすよねぇー」

 冷蔵庫の中に仕舞ってあった、食材を取り出しながら満面の笑みを浮かべる。
 二人で台所に立ち、話ながら料理を作っていると柳瀬は

「ギダさんって凄いっすよね! 仕事もあんなに出来てこんなのもすぐ作れて……」

 尊敬していると言う様な眼差しで、俺をじっと見つめていた。
 正直、そんな風に見られるのはあまり心地良くない。料理も仕事も覚えてしまえば誰だって手際が良くなる。年月を重ねていれば尚更だ。

「何言ってるんだ、柳瀬は俺よりも資格が上だし、覚えたらきっとお前の方が腕前は上だと思うよ」
「そんな事無いっすよ! ギダさんは俺の憧れっす!!」

 子供のように無邪気に笑う柳瀬を見て、俺は晴を思い出していた。

(あいつも大きくなっていたらこんな風に接してくれたのかな……)

 天国に行けたとは思っていても、やはり失った悲しみが癒えた訳じゃない。
 俺は暗い表情をしていたのだろう、そに気が付いた柳瀬は

「ギダさん? どうかしたんすか? もしかして何か俺、まずい事でも……」

 俺は首を横に振り

「いや……違うんだ。実はお前にまだ話してない事があって……」
「……え? なんすか?」

 神妙な顔付きをし、柳瀬はじっとこちらを伺う。

「うん、立ちながらも何だから……これ向こうで食べながらでも……味見してみるか?」

 出来上がったマグロのカルパッチョを一切れ、柳瀬の手の上に乗せ指指し促す。
 柳瀬はそれを不思議そうに眺めていたが、口の中に放り込んだ。

「っ! うっわ! 凄ぇ美味いっす!! 俺、初めて食いましたよ、こんなの!! マグロって刺身以外にこんなのもあるんすねぇ、ギダさん天才っす!!」

 満面の笑みを浮かべ、柳瀬はもう一切れというようなポーズをとった。

「後はあっちで食べような」

 クスクスと笑いながら、俺はそれを皿に盛るとテーブルへと運ぶ。



 テーブルを挟み、向かえ合わせに座ると柳瀬は

「ほんと、俺、ギダさんに憧れるっす。優しいし、何でも出来て……俺なんか全然まだ何も出来ないし、皆の足引っ張るだけだし……」

 いつもの柳瀬とは、少し違う感じがした。視線を自分の膝の上に落とし、寂しげに笑う。

「そんな……まだ入ったばかりで、何でも出来るような奴なんか居ないよ」
「そうかも知れないっすけど、やっぱ俺、悔しいっすよ。未熟なのは百も承知なんすけど先輩達の手際の良さ、見ただけで分かる判断力、自分にはまだまだ欠けていて……」

 そう言うと柳瀬は、ぐいっと煽るようにウーロンハイを一気に流し込んだ。

「それは、仕事をしていたら自然に身に付いてくるものだから……俺なんか最初なんて酷いもんだったよ、オイルエレメントの交換頼まれてさ、違う所外しちゃって、そりゃもう油まみれになるわ、怒られるわでさ」
「え? ギダさんがすか?」
「うん。皆、最初はそんなもんだよ」
「へへ……なんか意外すね、ギダさんでもそんなミスしてたなんて」

 柳瀬はニッと笑うと、先程のマグロを頬張る。

「あーホント美味いっすね、これ! やっぱお嫁さんと一緒に作ったりするんすか?」
「――……」

 とうとう、話さなければならない時が来たようだ。俺は取りあえず麻里の事だけ話そうと考えていたら「ギダさん?」と、声を掛けられ、意を決した。

「……さっき、話してない事があるって言ってたろ? その事だけど……実は嫁さん、事故で去年……今はもう居ないんだ……」
「――……え」

 柳瀬は驚いた表情をすると黙り込んでしまった。

「ごめんな、隠してた訳じゃないんだ……なかなか言い出すきっかけが無くて」

 柳瀬は俯くと、しきりに目の辺りを擦っていた。ふと出した声が震えていて驚く。

「や、柳瀬?」
「……すんません、俺バカっすよね…………」
「あ、そんな、お前が泣くこと無いだろう? それにちゃんと話してなかった俺の方が」

 目の前で後輩に泣かれるとは思っていなくて、どうして良いか分からなくなる。

「……ギダさんの気持ちも分からないで、調子に乗って……俺、ホントどうしようもない奴だ……謝ったって済む事じゃないのに……」
「そんな、大袈裟な……大丈夫だよ、今は兄貴も居るし……」

 すると、柳瀬はティッシュで鼻をかみながら、こちらを見上げ

「でも……本当の兄弟じゃないんすよね?」

 思わず隼人の事を話題にしてしまい、先を考えていなかった俺は正直、焦った。

「……まぁそうだけど、あいつとは高校からの付き合いだし」
「え? じゃあ同級生だったっすか? その人と……」
「うん、まぁ……」
「そうだったんすか……」

 取りあえずは無難に済んだと思っていた。が――。

「ギダさん、失礼を承知で聞きますけど……なんでその人と一緒に住むことになったんすか? だっておかしいじゃないすか? 今はお嫁さん居ないんだったら……」

 俺は柳瀬に本当の事を話すか迷っていた。暫く沈黙が続く。
 するといきなり柳瀬は立ち上がって

「ギダさん、もしかして脅されたりしてるんじゃないすか? その人ちゃんと働いてるんすか? あっ!! もしかして!! 一緒に住んでるのって財産とか狙ってるからじゃないっすか!?  確かギダさんて持ち家でしたよね? 妹のだから俺にも権利があるとか何とか言って来てるんじゃないっすか!?」

 急に熱い口調で話しだす柳瀬に、俺はぶっと吹出し笑った。

「無い無い! あいつはそんな奴じゃないよ」と、グラスを手にしてウーロン茶を飲み干した。
 味の異変に気が付くと、全身の血が沸騰するかの如く身体中熱くなる。
 俺は間違って柳瀬のウーロンハイを飲んでしまっていた。

(……ヤバイ! 酒だった!!)

 しかし俺のそんな様子に気が付く様子も無く、柳瀬は続けた。

「そんなの分かんないじゃ無いっすか! 今はそうじゃなくても、後々言いがかり付けて居座る気だとしたら……」
「そうじゃないんだ、柳瀬……」
「じゃあ、どうして……ってあれ? ギダさん、顔、真っ赤っすよ?」
「ああ、どうも柳瀬のやつ、間違って呑んだらしい……」

 段々と息が上がって苦しくなってくる。意識も朦朧としてきて、柳瀬を見上げるのが精一杯だった。




                     ――to be continued――


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